左肺発病。血気胸。(2001/10)


発病

左肺の気胸はは20歳の時に発病しましたが、今回は発病の仕方が特殊でした。
前期の期末試験が終わって、論文の中間発表の原稿を書きはじめようかな〜って思ってたある日の夜…
布団に入った数分後、左胸に痛みが…。まさかと思いつつ、そのまま寝てしまいました。

翌朝、ヤバイな〜って思いつつも学校へ行く事に。バス停までの道のりを試しに走ってみると、今までとは違った激痛が…。
歩くだけならまだ何も問題なかったので、明日病院に行けばいいから、とりあえず今日は学校に行こうと思って学校へ行く事にしました。
(またまた前回同様、無謀な事をしてしまうのでした。このとき病院に行っていればまだ良かったのに…)

バスが小倉の三萩野に到着。モノレールへ乗り換え。しかし改札までの階段が痛みで上がるのに一苦労。(エスカレータと逆の場所にバス停があるのもツライものです。)
駅から学校までの坂道も、途中数回休憩してやっと学校に到着しました。
講義を受けてる時に、普通に座ってても痛みを感じ出して、息苦しくなって…
それでも何とか全部の講義を受けて、痛みに耐えながら帰宅。
前回気胸になった時ってここまで酷くなかったな〜って考えながら(一応、自転車を乗り回すくらいできたから)
とりあえず寝れば少し良くなるかもって思って横になりました。

夕飯の時間になって、起き上がろうとした瞬間に激痛が。良くなるどころか、姿勢を変えると胸に激痛がはしって、起き上がれなくなってました。全く動けないから、親に事情を話して救急車を呼んでもらって、前回入院してた病院へGO〜。


入院生活

病院の救急用口から入ってすぐ、「間違いなく気胸と思います」って担当者に話して、レントゲン撮影をしてみると…。
まあ、当然のごとく気胸と診断されたわけですが、左肺の下に白い影が・・・血液が大量に溜まっていました。穴があいた拍子に出血して肺に溜まったため、前回は2週間以上耐えれたのに、十数時間でダウンという 結果になったわけです。


しばらく待ってたら、前回入院の時に手術を補助してくれた先生が到着。(前回の担当医はこの日は不在でした)
血液が溜まってるから、スグに管を入れて血を抜くって事になりました。
(血を抜かない限りは痛みで動く事もできないから、管入れの恐怖より早く動けるようにして〜ってのがこの時の感想です)
前回同様、処置室で作業開始。変な感触があって管が入って肺が膨らんだかな〜って思ってたら、先生が非常に慌て始めました。
肺が膨らんだ事で新たに出血したせいで、血が止まらくなり、何度も「大丈夫?」「意識ある?」って聞かれました。
僕もなんとなく気が遠くなるような感じがしてたので、おそらく極度の貧血状態に陥ったのでしょう。
結局1.5リットルで出血は止まってくれたのですが、もしこれ以上出血が止まってなければ危うく緊急手術をされるところでした!
(緊急手術だと内視鏡じゃなくて、胸を開くから、全治1ヶ月は必要)

その後、急な出血をしたってことで病室じゃなくて、ICU(集中治療室)に入れられて…眠れない夜を過ごしました。
翌朝、前回の担当医が到着。
前回の事を覚えてたみたいで「ああ、クイズの人ね〜」って言われてしまいました(爆)

前回は手術まで入院後1週間かかったけど、今回は運の良いことに担当医から
「今回はいろいろな検査資料を作る手間がいらないし、この時期は患者が少なく手術の順番待ちをしなくていいから、明日手術する?」
って言われたので、もちろん「明日します」って即答しました〜。

その日のうちにCTで出血の場所を確認して、翌日の手術に望みました。
またまた、麻酔で寝ないぞ〜と意地を張ってみたりしたけれど、やっぱりあっさりと熟睡。
気が付くと無事手術は終わってました。


今回は入院翌々日に手術をしてくれたので10日で退院できました。 しかし、手術でも1リットル近く出血したため、合計2.5L、体全体の血の1/3を失ったわけですから、退院後もしばらく体力的にツライものがありました〜。
(退院後2週間くらいまではは、少し走ってもフラっとくる感じ)

今回の入院費用は18万円でした〜。(手術費が12万くらい)



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